ライフスタイルを変える中国製品

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車中泊って楽しい

目的地はざっくり決めるだけ。時間にも縛られず、気ままに走ってたら、ふと立ち寄った場所が意外な観光地だったりして、思いがけない発見がある。 計画を立てすぎないからこそ、感動も倍増するんですよね。
そんな自由な旅を叶えてくれるのが、車中泊。 例えば、星空を見たいけど近くにホテルがないとき。あるいは、チェックインの時間に間に合わなさそうなとき。 そんなときでも、自分のペースで旅を楽しめるのが車中泊の魅力です。

でも、そんなフレキシブルな旅を楽しむには、ちょっとした“生活”をクルマに持ち込む必要があります。 お風呂やトイレ以外は、ほぼ車内で済ませることになるんです。

休息、睡眠、調理、食事、団らん——つまり、ほぼ家でやることを車の中でこなす。 それを支えてくれるのが「電気」の存在。
例えば、昼間にご当地スーパーで地元の惣菜を買って、ポータブル冷蔵庫でしっかり保管。 夜になったら電子レンジでチンして、熱々をいただく。 これがもう、何にも代えがたい“旅のごちそう”になるんですよね。

そんな体験を可能にしてくれるのが、ポータブル冷蔵庫とポータブル電源。 今ではいろんな種類が出ていますが、実はそのほとんどが中国製なんです。

他にも、アクションカメラやドローンなど、世界をリードしているジャンルは中国製が多い。 車中泊ライフを支えるアイテムも、気づけば中国製が中心になってきています。

「安かろう悪かろう」はどこに

20年ほど前、レース活動をしていた頃の話。 そのときに欠かせなかったのが「コンプレッサ」でした。

インパクトレンチを回したり、タイヤに空気を入れたりと、ほんとに重宝してたんです。 でも、コンプレッサを動かすには発電機が必要で、当時はホンダ製の発電機を使ってました。

発電機があると、夜中の整備もできるし、作業後の“反省会”という名の団らんタイムにも使えて、まさに必需品でした。 今みたいに電動インパクトが普及していなかった時代。あの頃と比べると、今はもう、まるで別世界です。

当時は、中国製の電気系アイテムなんてほとんど見かけませんでした。 正直、「安かろう悪かろう」っていうイメージがあって、社会全体もそんな雰囲気だったと思います。

さて、話を現在に戻しましょう。 今の車中泊ライフで、僕の必須アイテムはこんな感じです

  • クルマ本体:元トランポのハイエース
  • 走行充電器:B〇〇〇TTI Charger〇
  • ポータブル電源:E〇〇FLO〇 DELTA〇マックス
  • ポータブル冷蔵庫:EN〇〇UR D〇5+付属バッテリー(普段は飲料用冷蔵庫としても活躍)
  • 電子レンジ:無名の中国製レンジ
  • IHコンロ:ア〇〇スオ〇〇マの中国製コンロ

ハイエース(愛知産)以外は、ほぼ全部がメイド・イン・チャイナ。 でも、現時点ではトラブルゼロ。ちゃんと仕事してくれてます。心配なんて一切なし。

ライフスタイルが変わって、信頼度も今では十分。 もう、これらがなかったら車中泊は成立しません。 20年前の自分からしたら、ほんとに考えられないことです。

何かさびしい、、、

ものづくり日本、残念ながらこの色は薄くなっている気がします。
先に述べたホンダの発電機。現在も信頼性はあるし商品力はまだ負けていないと思います、、、
しかしながら大手中国の発電機メーカーはカセットガス/ガソリン両方使えて1800VAで実売10万円。
残念ながらホンダより機能が高いし、価格も安い。
ホームセンターのひな壇を飾っていたのも昔の話、日本人としてちょっと寂しいです。

世界に目を向けると

日本では、BYDやHYUNDAIのクルマって、まだあまり街中では見かけませんよね。
登録台数も少なくて、「動くものは信頼性が命」っていう意識が根強いのかもしれません。
正直、僕の選択肢にも今のところ入っていません。

でも、ちょっと視点を変えてみると、街中でよく見かけるようになった「LOOP」。
これも“動くもの”であり、しかもそれなりに速度も出る。
すでに「安かろう悪かろう」ではないプロダクトとして、しっかり認知されてきています。

そして海外に目を向けると、自動車もバイクも、中国製がどんどん躍進している。
価格が安いのはもちろん、その上で信頼性も着実に向上しているんでしょうね。

日本に目を戻すと

先ほど、日本ではBYDやHYUNDAIの車をあまり見かけないと書きましたが、実はアメ車(Jeepを除く)もほとんど見かけません。
なぜなんでしょう?
信頼性、価格、大味なデザイン…いろいろ理由はあると思いますが、やっぱり一番の原因は「ディーラー網の少なさ」じゃないかと思います。

日本では、自分で整備する人は少数派。ほとんどの人がディーラーに任せます。
しかも車検制度があるから、最低でも2年に一度はディーラーと接点がある。
この“車との付き合い方”が、他国とはちょっと違うんですよね。
だからこそ、欧州以外の外車が日本市場に入りづらい構造になっているのかもしれません。

じゃあ、ディーラー網を整備すればシェアは取れるのか?
おそらく、第一歩は「ディーラー網の整備」と「信頼できるプロダクト」の両方が必要です。

実際、BYDは今まさに日本全国にディーラー網を構築中。
さらにEVの軽自動車も開発していて、日本市場に本気で挑んでいる様子がうかがえます。

でもやっぱり20年後、元気な日本であってほしい。 ——そんな願いを込めて。

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