電気自動車(EV)を家庭で活用する方法は大きく分けて「普通充電」と「V2H(Vehicle to Home)」の2つがあります。さらに近年はポータブル電源の性能も向上し、災害対策や日常利用の選択肢として注目されています。本記事では、これらを比較しながら「どの方法が自分に合っているか」を考えてみます。
1:100V普通充電・200V普通充電・V2H(CHAdeMO)の比較
- 100V普通充電 家庭用コンセントからの充電。出力は約1.5kWと小さく、充電時間が非常に長い。緊急時や補助的な用途向け。
- 200V普通充電 専用コンセントを設置し、3〜6kWで充電可能。家庭での主力充電方式。夜間充電に適し、バッテリーにも優しい。
- V2H(CHAdeMO) 車両から家庭へ電力を供給できる双方向システム。充電速度は200V普通充電と同等(最大6kW程度)。違いは「電力の流れる方向」で、停電時や太陽光発電との連携に強み。
結論:充電速度の観点では200V普通充電とV2Hは同じ 。
ただし、200V普通充電は「走るための充電」、V2Hは「家庭を支える給電」という役割の違いがある。
2:普通充電とV2Hの設置費用の比較
- 200V普通充電器:設置費用は約10〜20万円。
- V2H機器:設置費用は約120~160万円。
※ケーブル類の長さにより機材は変動
結論:差額は約120万円。
これは「家庭へ給電する機能」にかかるコストであり、
安心や災害対策をどれだけ重視するかで価値が決まる。
3:給電観点で120万円を違った使い方例(ポータブル電源)
差額120万円を別の形で投資するなら、例えば 2kWh級ポータブル電源(実売15万円程度)を8台購入するという選択肢がある。
- 各部屋に分散設置すれば、重要機器を守るUPS(無停電電源装置)として機能。
- アプリで充電時間を管理すれば効率的に運用可能。
- 持ち運びができるため、アウトドアや車中泊にも活用できる。
参考にしたページ:ECOFLOW NEO
結論:V2Hは「家庭全体を守る安心投資」、
ポータブル電源は「柔軟に小回りを利かせる分散型の効率運用」。
どちらを選ぶかはライフスタイルと災害リスクへの備え方次第。
まとめ
- 充電速度:200V普通充電とV2Hは同じ(最大6kW)。
- 費用差:V2Hは普通充電より約120万円高い。
- 価値の違い:V2Hは「全館給電の安心」、ポータブル電源は「分散型の柔軟性」。
災害時に「普段通りの生活」を維持したいならV2H!
「汎用的に使いたい」「小回りを利かせたい」ならポータブル電源!
皆さんの参考になれば幸いです。



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